FAQ |
「ダイビングを始めてみたい、ライセンスを取得したいと思っているけど分からないことが沢山あって...」そんな方々からよく問い
合わせのある質問や疑問をピックアップしました。 |
|
【問】『ライセンス』ってなに?
【答】 指導団体と称する民間企業の認定です。
ダイビングの世界でいう『ライセンス』とは、あなたのダイビングに関する知識や技量について、指導団体と称する民間企業が認定(証明)することをいいます。すべての指導団体は、おおやけの機関
(公的機関)ではなく、民間企業です。ですから、「ライセンス(License)」という言葉が持つ「免許(役所などの許認可)」という意味とは一致しませんし、むしろ誤りかも知れません。
しかし、ダイビングの世界…すなわちダイバー同士の会話では日常的に使われますし、まだダイバーとなっていない方にとっては 『ライセンス』
という言葉の方がイメージとしては正しく認識していただけると考え、 ホームページ上に限り 『ライセンス』 という言葉を使わせていただ
きます。予めご了承下さい。
【問】ライセンスは絶対に必要なんですか?
【答】いいえ。実はそんなことはないのですが…
ダイビングをするにあたって「ライセンスが必要である」という明確な根拠はありません。別になくても海に潜ることは自由です。驚かれるかも知れませんが事実です。先に説明したとおり、ライセンスは指導団体と称する民間企業の認定にすぎませんし、「ライセンスがなければ海に潜ってはいけない」という法律もありません。
しかし、あなたがこの文章を読み、「なんだライセンスなしでも潜れるんだ」と思って実行したとしてもあなたの命の保証はできません。ダイビングはその華やかなイメージと相反して、危険な部分もあるレジャースポーツだからです。
ライセンスはあなたが「ダイビングにおいて命を失わない最低限の知識と技量を持っていること」を証明するものであり、ライセンスを取得するための各種の講習は、あなたの命を守るために是非とも必要な知識や技術を習得する場でもあります。
あなたがライセンスを手にするためには、それなりの講習を、時間とお金をかけてこなさなければなりません。あなたにとっては、海に潜るという「目的」のための「手段」に過ぎないのかもしれませんが、ライセンスを取得するということは、「ライセンスを手にした」ことに価値があるのではなく、「その講習過程を経た」
ということに価値があるのです。
ぜひライセンスを取ってからダイビングを楽しんで下さい。
【問】「Cカード」ってなんですか?
【答】ライセンスの証明書です。
「Cカード」とは、正式名称を「Certification Card=認定証」 といい、各種のライセンス講習を受講し、試験を受け、
合格し、ライセンスを取得したことを証明する書類(カード)の総称です。ですから、「ライセンス」と同義語ということになり、指導団体別や、知識・技能別に色々な種類のCカードがあります。また、雑誌広告などで、ライセンス取得講習のことを「Cカード取得講習(コース)」と書いてあることがありますが、意味は一緒です。
法律的にはCカードを持ってなくとも器材やタンクがあればダイビングは可能ですが、自身の安全面の事を考えると、現実的にはCカードがなければダイビングをすることはできません。逆にCカードさえあれば、世界中いたる所でダイビングが楽しめます。Cカードはダイビングをする上で必要不可欠なカードなのです。
【問】「潜水士」という資格があるそうですが…?
【答】ありますが、今は忘れて下さい。潜水士は、厚生労働省認定の国家資格です。
潜水士資格は、建築や漁業を目的とした作業ダイバーやインストラクターなど「潜水を仕事とする人」を対象としたものであり、あなたがこれから目指す「レジャーダイバー(遊びで潜る人)」にはさしあたって必要ありません。潜水士資格を保有していても、ライセンスの代わりにはなりません。
特に申し上げたいのは、潜水士試験は学科試験のみであり、実技試験ではないことです。非常時の対処要領など、海に潜るにあたって絶対に必要な技術の習得は潜水士試験にチャレンジしても得ることはできません。今の段階では、潜水士資格を持っていてもライセンスがなければレジャーダイビングはできない、逆に、潜水士資格がなくてもライセンスがあればレジャーダイビングはできると考えて下さい。ただし、ダイバーとなり、更に知識を深める目的で潜水士資格の取得を目指すことは、大変結構なことです。
【問】泳げないのですが、ダイバーになれますか?
【答】程度や努力次第ですが、まず大丈夫だと思います。
「泳げない」と言う方のお話を良く聞いてみると、正しくは「自分がどの程度泳げるのかを知らない」だけのようです。
大人になれば体育の授業もないし、たま〜にプールや海に行く程度、それも浸かるだけ…。これでは「泳げない」と言わざるを得ないのも理解できます。しかし、泳いでも前にも進まないし、ズブズブと沈んでいくだけ…といった正真正銘の「カナヅチ」の方は意外と少ないようです。ほとんどの方はダイビングでいう「泳げる」部類に入っています。
ダイビングをするにあたっては、競泳選手のような華麗なフォームや、スピード、距離といった泳力は必要とされていません。ゆっくりでも25m程泳げる泳力があればライセンスの取得は可能ですし、十分ダイビングを楽しめます。ダイビングは、海中での移動距離やそのスピードを競うモノではありませんから…。
【問】ライセンスはどこで取れますか?
【答】「PITダイビングクラブに来て下さいっ!」と言いたいところですが…
ライセンス取得のための講習を行っているところは、
1.街に店舗を構える ダイビング専門ショップ
2.スポーツクラブ内に設置された ダイビング部門
3.ダイビングスポットにあるダイビングサービス
などです。ダイビング雑誌などに、数多くの広告が載っているので参考にして下さい。
他にも旅行代理店のライセンス取得ツアーなどがありますが、代理店が上記のショップに依頼して講習を開催しているのが現状です。ですから、あなたが「ライセンスを取ろう!」と一念発起したのなら、これらの店の門を叩くことから始めなければなりません。面倒くさいですね。でもショップ選びの成否は、今後のダイビングライフを左右すると言っても過言ではないので、慎重に行って下さい。
ライセンスの取得にかかる時間や費用もさることながら、そのショップの雰囲気や活動内容があなたのフィーリングにマッチするかが最も重要です。そのためにも実際に訪ねてみて、五感を生かして判断することが大切です。
PITダイビングクラブとしては 「ダイビング専門ショップ」 での取得をお勧めします。
ダイビングショップとの付き合いは「ライセンスを取ったら終わり」ではありません。資格を取ったら2度と近寄らない自動車教習所や資格予備校とは根本的に異なります。ライセンスを取ってからがダイビングの第一歩。初めてのファンダイビングを満喫したり、さらに上級のライセンスの取得を目指したりと、多くの活動フィールドがあなたを待っています。
ダイビングのこと、器材のこと、リゾートスポットのこと等々、ライセンス取得後もあなたの疑問や悩みは尽きないと思います。そんな時、身近に相談にのってくれ、海へと誘ってくれるショップがあるととても心強いものです。単に講習費の安さで判断するのは、必ずしも得策とは思いません。
|
|
|